ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« なぜクラシック | トップページ | 海峡 »

2012年9月21日 (金)

ブラームスと火山

ドイツには活火山が無い。だからブラームスは活火山を見たことが無いかというとそうでもない。生涯8度の旅行を企てたイタリアは欧州屈指の火山国だ。

まずはブラームスがしばしば訪れたナポリにはポンペイのエピソードで名高いヴェスヴィオ火山がある。1880年には「フニクリフニクラ」で有名な登山電車が開通している。残念ながらブラームスがこれに乗車したという記録に遭遇できていない。この登山電車が破壊された1944年の噴火以降活動を止めているが、ブラームス存命時はれっきとした活火山だった。

ブラームスは1893年最後のイタリア旅行でシチリア島を訪問している。このときの行程はナポリから船だった。シチリア島の北に点在するエオーリエ諸島を縫って進む航路だから、同諸島の中のストロンボリ島にあるストロンボリ火山やヴルカーノ島のヴルカーノ火山を見たことは確実だ。前者ストロンボリ火山は常時小規模な活動を繰り返しており、地中海の灯台の異名がある。後者ヴルカーノ火山は1890年に噴火しており、ブラームスはその記憶もなまなましい時期の旅行ということになる。

さてこのときの旅の目的地シチリア島にはエトナ火山がある。記録に残るだけでも紀元前7世紀から今日まで180回以上の噴火を数え、20世紀以降でも80回を超えている欧州最大の火山だ。1893年ブラームスとイタリアに同行したヴィトマンは、ブラームスがエトナ火山の火柱に感動した様子をハンスリックに書き送っている。

« なぜクラシック | トップページ | 海峡 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブラームスと火山:

« なぜクラシック | トップページ | 海峡 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ