大噴火
記事「ブラームスと火山」で、ブラームスとイタリアと火山の接点を無理やりクローズアップした。ブラームスが生きていた間、ヨーロッパ以外では、何度か大噴火があった。火柱が上がって観光客が見物したという程度ではなくて、人が死んだりするほどの噴火。
- 1845年 コロンビアのネバド・デル・ルイス山。1985年の噴火で2万数千人の死者を出したことでも知られるが、その前の噴火が1845年だった。
- 1850年 メキシコのエルチチョン。1982年の大噴火で噴煙が27000mに達し、その後の世界的な低温気候をもたらしたが、その前の噴火が1850年だったという記録がある。
- 1851年 カリブのフランス領マルティニク島のプレー。1902年5月7日!!に3万人の犠牲者を出したことで知られるが、その前の噴火が1851年だった。
- 1883年 インドネシアのクラカタウ。その後およそ5年世界は低温に見舞われた。
- 1888年 福島磐梯山。
カフェで新聞に隈なく目を通したブラームスだから、クラカタウの噴火を知っていた可能性がある。噴煙が成層圏にまで達するような噴火の場合、微細な噴出物はおよそ4週間で世界に拡散するとされ、その後数年気温が下がるから、たとえ噴火を知らなくても冬に寒い思いをしていることは確実だ。
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