「tranquillo」異聞
欧州各国のサッカーリーグが開幕するこの時期、長男は決まって選手名鑑を買い求めて、隅々まで熱心に目を通す。不意に私に質問をしてきた。「スイス人なのに名前がイタリアっぽい選手がいるけど?」という内容。
「スイスは、ロマンシュ語、ドイツ語、フランス語、イタリア語が公用語になっているから、イタリアっぽい名前の人がいても不思議じゃない」と答えて一件落着だったのだが、たとえばどんな名前と聞いた私に指し示した名前を見て、今度は私がぎょっとした。
<トランキッロ・バルネッタ>Tranquillo Barnetta
- チーム名 ドイツブンデスリーガのシャルケ
- スイス代表 ディフェンダー
- 背番号27
カタカナで「トランキッロ」と書かれると判らないが、元のスペルを見て愕然とした。音楽用語の「Tranquillo」そのままだ。音楽用語では「静まって」と解される。ブラームスもしょっちゅう使っていた。音楽用語がそのまま人名に転用されている例は大変珍しい。
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<てぃんぱにゃー様
貴重な情報ありがとうございます。
ビスマルク特集は夏休み中で、いささかあさっての記事なのに、暖かなコメントをいただき嬉しい限りです。
投稿: アルトのパパ | 2012年9月18日 (火) 17時58分
ちょとずれた話ですが、先日亡くなったアームストロングさん(サッチモじゃない方)が着陸した「静かの海」もSea of Tranquilityとか、ラテン語で Mare Tranquillitatis でTranquillo な感じだなーと思ってました。
投稿: てぃんぱにゃー | 2012年9月18日 (火) 10時35分