ドビュッシー
見ての通りのブラームス大好きブログだからドビュッシーはほぼ視界の外だ。学生時代に交響詩「海」を青息吐息で演奏した経験があるくらいの疎遠な作曲ということだ。その「海」の初版スコアの表紙に、北斎の富嶽三十六景から「神奈川沖浪裏」のモチーフが採用されているとのことで、日本の浮世絵にも造詣が深かったと聞いている。
東京のブリジストン美術館で「ドビュッシー、音楽と美術」と題した展覧会が開かれていて、何度も前を通っているうちに見たくなったので、足を運んだ。
157点とい展示品の量に圧倒された。肖像画はこのうち10品くらい。ドビュッシー本人が「音楽と同じくらい美術が好き」と語ったらしい。ドビュッシーが描いた絵でもあるのかと思っていたが、さすがにそれは無かった。高名な画家や美術コレクターと懇意にしていたり、絵画から作品のインスピレーションを得たりという具合に、作品と美術の関わりが濃密だったと解説されている。
ドビュッシー作品と美術の知識があればもっと楽しめたに違いない。
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