ビスマルク演説集
音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻135ページに興味深い記述。友人ホイベルガーの証言によれば、ブラームスが「ビスマルク演説集」を読んでいたことが判る。1895年5月1日にブラームスが最近刊行されたばかりの「ビスマルク演説集」に感心していたと書かれている。ほとんどの演説が準備原稿の無いアドリブだったと推測してブラームスが舌を巻いていたと証言する。ビスマルク支持者だったブラームスの実情を垣間見ることが出来て貴重だ。刊行後すみやかに入手していたことが伺われる。1815年生まれのビスマルクだから、80歳を記念した刊行だったかもしれない。
現地で1895年刊行の同書は、1920年頃一度和訳本が出されたがその後は絶版で、古本屋でも入手困難な上に高値が付いているという。
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