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2012年11月18日 (日)

講評の中身

先の全国大会における次女たちの演奏に対する講評を読むことができた。プロフェッショナルな音楽家5名による評価がそれぞれの文体で表現されている。審査員の先生方の専門は以下の通り。

  1. ファゴット
  2. トランペット
  3. 指揮
  4. 打楽器
  5. ヴァイオリン

見ての通りの端正なバランス。5名の先生がそれぞれの視点から娘たちの演奏を評価してくれている。大変興味深く読ませていただいた。何といってもそこはコンクールの正式コメントだから、独特の言い回しが見られる。概ね好意的なニュアンスだが、「こうしたらもっとよくなる」的なアドバイスも充実している。

中でも受けたのがお一方から寄せられた「よく暗譜出来るね」というコメント。

次女も「そこかよ」と苦笑いだった。千葉県大会では当たり前だし、先輩方もずっと暗譜でやってきたと言っている。暗譜すること自体で苦労したことはないとまで断言する。微妙な響きや音質のイメージまで含めた呼吸合わせが難しいともいう。今更暗譜を褒められてもねェと困惑混じりだ。

いやそうではない。暗譜への称賛はもっと奥が深いと見た。審査員の先生は皆プロフェッショナル。演奏経験はもちろん審査員の経験も豊富で、一部のコンクールでは暗譜がお決まりという事情など百も承知のハズ。それを差し引いてもなお「暗譜出来るんか」という賞賛だと解したい。「暗譜」の下敷きになっている質量充実の練習ぶりに思いを馳せているに違いない。自然に暗譜出来てしまうほどの練習量を遠回しに褒めてくれているのだ。あるいはあるいは、ボロディンの第二交響曲第4楽章をとりわけ暗譜困難だと認識なさっている証拠とも受け取れる。各自が自分のパート譜をそれぞれ完璧に暗譜出来たところで、それがゴールではない難しさがある。それらが克服されていますねという意味合いもあるに違いない。

ただ一人名指しのブラボーをいただいたピッコロ。ソロコンではないのだからコンクールの講評でピンポイント名指しのブラボーはありがたい。確かにキリリと澄み切ったノーブルなソロだった。

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