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2012年11月14日 (水)

ブリッジパッセージ

ボロディンの第二交響曲は、第3楽章と第4楽章の間が繋がっている。次女たちオケがコンクールに挑んだのは確かに、名目上ボロディンの交響曲第2番第4楽章なのだが、演奏の開始場所は第4楽章冒頭にはなっていない。第3楽章の終末近い123小節目、第3楽章冒頭を模したクラリネットのソロが、ハープの和弦を伴って立ち上がるところからになっている。チェロ嬰ヘ音のシンコペーションを期待する向きには若干の肩透かしだ。

ハープ、クラリネット、ホルン、ヴィオラ、ティンパニが醸し出すこの雰囲気を下敷きに、第4楽章を準備する。その中でチェロが立ち上がることにこそ意味があるという強烈な主張が込められている。その証拠に先般のホール練では、他の楽器を延々と休ませて、この部分の音作りに万全を期した。クラリネットから2小節遅れて入れ替わるホルン。さらに遅れてハープのアルペジオ上行の到達点で、上下にディヴィジされたセカンドヴァイオリンが変ニ音と変イ音を差し挟む。その瞬間でこそヴィオラのヘ音のおかげで変ニ長調が確立されているが、やがてヴィオラが抜けてしまい、うつろな5度だけが取り残される。

そうそれは本当に本当に大事な音だ。その取り残された5度が2本のスラーで引き伸ばされて第4楽章に繋がっているからだ。第4楽章になだれこむ瞬間に、セカンドヴァイオリンの5度は嬰ハ音と嬰ト音に早変りをかます。楽章の調号がフラット5個からシャープ5個に一瞬で切り替わる大胆なピポットの中心にセカンドヴァイオリンがいる。

コンクール本番で、第4楽章に先立ってこの6小節を聞かせる意味は深くて重い。それを担うセカンドヴァイオリンの入りは126小節目。弓の毛3本でとアドヴァイスされた繊細な伸ばし。この瞬間セカンドを率いる次女のアクションは本当にまぶしかった。親冥利に尽きる。本当に控えめながらセカンドの仲間たちに目一杯のメッセージを送る。それを受けるセカンドのメンバーはもちろん、オケ全員がこの場所の重要性を腹に入れている。難解華麗なパッセージではないが、音楽的意味は極大。オケの醍醐味だ。

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