三国干渉
日本の歴史に出てくる。日清戦争の戦後処理・下関条約で日本が清国の遼東半島の割譲を受ける決定に対して、ロシア、フランス、ドイツが同決定の取り消しを勧告したこと。結局日本はこの干渉に屈し、勧告の中心となったロシアへの敵対心を募らせたというが、どっちもどっちで日本及び欧州列強の単なる身勝手だ。
当事国の一つドイツでは、日清戦争について関心が高かったという。ドイツの熱烈な愛国者ブラームスも、政治外交ネタが嫌いではなかったらしい。さる集まりで日本と清国の開戦が話題になり、「眠れる獅子・清国を前に弱小国日本なんぞ一ひねりだろう」というのがおおかたの予想だった。何とブラームスは、日本が勝つだろうという見解をしめしたそうだ。さらにその終戦処理を巡って列強が横やりを入れる可能性まで仄めかしたという。
「ブラームス回想録集」第3巻チャールズ・ウォリアーズ・スタンフォードの証言とある。
超一流の外交センスなのか、単なる判官贔屓なのか知るよしもないが、事実とすれば大したモンである。
この千年犬猿の仲だったハズのドイツとフランスは、極東の島国日本の大陸への進出を阻止するためには、共同歩調というのが面白い。
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