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2012年12月18日 (火)

チェロのC線

チェロに限らず弦楽器は、決められたA音を基準に、耳で完全5度を聞き取りながら調弦することでピタゴラス音律になる。一方ピアノは平均律で調律されているから、この両者「A音」以外の音が厳密に一致することはない。

「A音」を基準に完全5度下の「D音」を取った場合、平均律のピアノよりは少しだけ低くなる計算だ。その「D音」を基準にさらに五度下の「G音」を取ればそのズレが堆積されることになる。ヴァイオリンは、G線で終わりだからまだマシともいえるが、チェロはヴィオラとともにさらに下のC線があるから、ズレが拡大してしまう。悪いことに最低弦のC音は、必要になったら解放弦を鳴らす以外に方法が無い。弦楽器奏者たちの耳に頼った微調整が出来ない。

次女たちが挑むブラームスのピアノ五重奏の第3楽章は、あろうことかそのチェロC線解放弦のモノローグで始まる。さらに印象的なトリオでもチェロの解放弦のC音が重要な役割を果たす。ピアノとの共存を前提とするピアノ五重奏だというのに、ブラームスはチェロC線解放弦の使用を恐れていない。

申し遅れましたがしばらくの間、スコアを御手許に開いて読むと、面白さがいっそう引き立ちます。

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