ソラソミファソ
ふくだもな五重奏団が挑むブラームスのピアノ五重奏曲へ短調の第三楽章スケルツォ、主部は3つの主題で成り立っている。
- 第一主題 8分の6拍子。開始直後チェロのピチカートに先導されて第一ヴァイオリンとヴィオラが歌い出す主題。スラーが頻繁に小節線を跨ぐ上に、ダイナミクスもピアニシモに固執するので何やらとらえどころの無い感じ。
- 第二主題 13小節目で4分の2拍子に転換すると同時に、またまた第一ヴァイオリンとヴィオラが「ソッソ、ソッソ、ソッソ、ラソミファソ」と走り出す。第一主題に比べると歯切れが良くて印象的。
- 第三主題 23小節アウフタクトからの「ソーラーソーミーファミファソーファーレー」という旋律。初めて全楽器が同時に鳴る上に、フォルテシモの登場もここが最初。
赤文字にしたところが「ソラソミファソ」だ。この音形が全体を貫くセルになっている。この主題が登場しない第一主題はむしろ序奏と位置づけるべきかもしれない。
以後この「ソラソミファソ」は音高を変えて頻繁に現れる。
- 57小節目 レミレシドレ
- 62小節目 ファソファミファソ
- 68小節目 シドシソラシ
- 72小節目 フォソファデミファ
- 77小節目 シドシソラシ
- 81小節目 ファソファレミファ
- 85小節目 シドシソラシ
- 89小節目 ラシラファソラ
- 91小節目 シドシソラシ
- 101小節目 シドシソラシ
この手の練りこみ度ブラームス流。
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