ふくだもなパンデミック
話は12月9日夜の後援会の年末懇親会に遡る。その出席者が50名だったことに引っ掛けた記事「五十奏」で、盛会の模様をレポートした。実は実は日曜の夜の集まりだったというのに二次会があった。二次会の出席者はなんと27名。半分以上が二次会に流れた。
一次会はくじ引きなどで予め席順が決まっているのだが、二次会の席は何となく流れで決まる。私の席の周りを見て驚いた、ふくだもな五重奏団の保護者が集まっているではないか。残念チェロがいないと思ったらやはり別の席にいらして、こちらの席に手招きしてお呼びした。ふくだもな五重奏団の保護者全員二次会に残った。幸先がいい。
ふくだもな五重奏団がブラームスに挑むことを親が皆わかっていた。親同士でいろいろな話ができた。「ふくだもな」の由来をちゃんとお見通しのお母様もいらして嬉しかった。
ピアノ担当のお嬢さんは、他のメンバーからは「結局彼女って弾けちゃうのよね」と思われている。つまりそれほどの腕前なのだが、どうしてそんな腕前なのに、高校の部活でオケを選び初心者としてヴァイオリンを始めたのかという立ち入った質問をお母様にぶつけた。「あの子みんなでアンサンブルがやりたかったみたいで」と即答。天にも昇る答え。ブラームスは成功したも同然。ヘ短調ピアノ五重奏のピアノパートが弾ける上に、ヴァイオリン演奏にも通じており、おまけにアンサンブル志向とは理想的。これさっそくブラームスに報告。
コンクールへのエントリーで少々のアクシデントがあった話も出たが、今や既に笑い話。弦楽器担当のあるお母様は、「うちの子は、自分が一番弾けないと言っている」とおっしゃった。我が家の次女と同じ。複数のメンバーが「この中では自分が一番弾けない」と思っている五重奏団の伸びシロは大きい。話を総合すると結局弦の子たちは「ピアノはきっと様になっちゃうから、勝負は私たち」と思っているらしい。「最初CD聞いたとき何だかピンとこなかったけど、だんだんブラームスが好きになってるみたい」とか、「今回のコンクールが終わってもまた同じメンバーで弾きたい」とか私の弱いところとつく話が出まくった。
我々親が娘たちより一足先に「親バカ五重奏曲ハ長調」で盛り上がってしまったというオチ。一人だけテーブルに紛れ込んだセカンド1年生のお母様が、にこやかに話をきいてくれていたのが救いだ。すんまへん。
その席上、私は勢いで「クリスマス頃にピアノ五重奏ネタを発信します」と口にしたので、明日からビスマルクネタを中断して約束を果たすこととする。
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