フリードリヒ大王
プロイセン王フリードリヒ2世の尊称。ドイツの地図を見ていると「Friedrich」を冠した地名が多い。もちろん他の名前だって地名になっているが頻度において群を抜いている。例によって愛用のドイツ道路地図の索引に現われる実例を以下に示す。
- Friedrichroda チューリンゲン州。所有格「s」が抜けているが「フリードリヒの開墾地」でよかろう。
- Friedrichsaue ザクセン・アンハルト州。「フリードリヒの水辺の草地」
- Friedrichsbrunn ザクセン・アンハルト州。「フリードリヒの泉」または「噴水」
- Friedrichsdorf ヘッセン州。「フリードリヒの村」
- Friedrichsgabekoog シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「フリードリヒ恩賜の干拓地」
- Friedrichsgraben シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「フリードリヒの墓」あるいは「堀」
- Friedrichshafen バーデン・ヴュルテンブルク州。「フリードリヒの港」。ボーデン湖岸にあるので辻褄があう。
- Friedrichsholm シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「フリードリヒの中洲」
- Friedrichskoog シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「フリードリヒの干拓地」
- Friedrichsruhe メクレンブルク・フォルポンメルン州。「フリードリヒの休息」。ビスマルクの屋敷跡がある。
- Friedrichsstadt シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「フリードリヒの街」
- Friedrichsthal ブランデンブルク州。「フリードリヒの谷」
- Friedrichsthal チュービンゲン州。「フリードリヒの谷」
- Friedrichsthal ザールラント。「フリードリヒの谷」
- Friedrichswalde ブランデンブルク州。「フリードリヒの森」
- Friedrichswerth チュービンゲン州。「フリードリヒの宝」
- Friedrich-Wilhelms-Lubke-koog シュレスヴィヒ・ホルスタイン州。「Lubke」(uはウムラウト)が不明だが、フリードリヒ-ウイルヘルムと続くのはプロイセン王では割と見かける。
この17例が索引掲載の全てである。全て「名前+有意語」という形になっている。上記7番と14番を除いて北ドイツ(マイン川以北)に集中する感じがする。私が地名に現われるフリードリヒをプロイセンと結びつける理由もまたこのあたりにある。全部が全部フリードリヒ大王その人と関連するとも思えないが、最有力だろう。
さて本日の主役フリードリヒ大王は1712年1月24日の生まれだ。つまり私と誕生日が同じである。
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