豚くんのお手柄
プロイセンに製塩地が無いと述べた。プロイセンを含む北ドイツはそもそも有力な製塩地がないのだが、ハンブルクの南リューネブルクは例外だ。ここには優秀な塩水泉があった。この発見のキカッケは豚だったという。ある石膏の丘の上で「ここ掘れブーブー」とでも言ったのだろう。ドイツ北部では貴重な塩水泉が発見された。記念にこの豚くんの骨が今も保存されているらしい。自分の目で見ない限り絶対に信用できないエピソードなのだが、微笑ましい。
地下水に溶けた塩分が析出する際必ず石膏も現れ、比重の関係で塩の層より上に堆積するから、地表に石膏が出ている場所を掘ると、塩水泉か岩塩層が現われるという。塩不足に悩む人々が豚くんに感謝するほどの発見だったのも道理である。
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