ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« Messel Grube | トップページ | 満鉄病院 »

2013年3月31日 (日)

皇妃アグリッピーナ

ローマ皇帝カリギュラが闘技場で暗殺された後、皇帝の位についたのがクラウディウスだった。その妃が本日話題のアグリッピーナである。前帝カリギュラの妹でもある。彼女には前夫との間に男の子がいた。連れ子である。西暦50年頃、彼女の夫クラウディウスは、親ローマのゲルマン人が開いたライン河畔の集落を殖民都市に格上げした。妃の出身地だったからという話もある。彼は新しい殖民都市の妻の名前をつける。

「コロニア・クラウディア・アーラ・アグリッピネンシウム」という長い名前だ。さすがに長いので程なく「コロニア・アグリッピネンシス」や「コロニア・アグリッピーナ」と呼ばれるようになる。5世紀には単に「コロニア」(Colonia)にまで縮められてしまう。これでは単に「植民地」の意味である。

さて有頂天の妃は、やがて自らの子を皇帝の座にと願うようになる。日本にだって、我が子を天皇や将軍にしたいと欲した女性は少なくなかったが、彼女は夫である皇帝に毒を盛ることでそれを実行に移す。こうしてまんまと即位した彼女の連れ子が後に暴君と呼ばれることになるネロである。彼女はカリギュラの妹でネロの母だということになる。

そう。彼女の名前を背負った街コロニアこそが、現在のケルン(Koln)だ。地名語尾の探索はケルンに関しては無駄である。

« Messel Grube | トップページ | 満鉄病院 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 皇妃アグリッピーナ:

« Messel Grube | トップページ | 満鉄病院 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ