想定外
2010年10月から始まったアラビアンナイト計画。記事2002本目から3003本目まで、企画を敷き詰めるというコンセプト。そのゴールは本年の7月だ。実を申せば、立ち上げ当初の段階から敷き詰めるだけなら目処はついていた。当時の計画では合計19本の企画で1000日をやり過ごす予定だった。次女はそのとき中学3年。受験レースの真っ只中。
気の利いたタイミングに気の利いた企画を並べるというパズル的な側面もあり、順風満帆の船出だったが、立ち上がり当初に想定していなかったことが2つ起きた。
次女が高校のオーケストラ部に入ったことだ。そこで現役部員として過ごす2年間が、アラビアンナイト計画の会期中にすっぽりとおさまってしまう。親バカ丸出しで次女のオーケストラネタを発信していると、アラビアンナイト計画が薄まってしまうと憂慮した。事実、今日までアラビアンナイト計画に割って入るのは次女のオケネタだけにとどまった。そしてドイツ公演も、アラビアンナイト計画にとっては、想定外の出来事だった。嬉しい誤算でもある。
もうひとつの想定外が、東日本大震災。幸い我が家の被害は微々たるものだった。精神的にはいろいろとばたついた。その間何とか記事を切らさずに続けたことが、ブログ運営の自信にもなった。
あれから2年。
それにしてもとばかりに今更ながら思うのは、次女たちが入団して最初のスペシャルコンサート。娘の2つ上34代の引退公演だ。チャイコフスキーの第4交響曲。一昨年の今頃、スペシャルコンサートに向けて2ヶ月のラストスパートという時期に震災に見舞われ、しばらく練習がストップした。1年間の活動の仕上げの時期に、集まって練習できないということがどれだけ深刻なことか、今やっと実感でき始めている。あの日のチャイコの演奏が持っていた鬼気迫る説得力の意味がやっと腹に入ってきたところだ。
コメント