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2013年3月 9日 (土)

コブレンツ

昨日の記事の中で「lenz」は地名語尾「春」だとはしゃいで、地名語尾「lenz」の実例を7つ挙げた。その中の6番目が「Koblenz」だった。よく調べるとコブレンツの場合は地名語尾「春」ではなかった。

ワインの大産地モーゼルは、モーゼル川沿いにある。ルクセンブルクから流れてきてトーリアでドイツに入る。そこから蛇行に蛇行を繰り返してここコブレンツでライン川に合流する。コブレンツという地名はラテン語で「合流」を意味する「Confluentes」がドイツ風に訛ったものだった。「春」とは関係がなくてがっかりはがっかりだが、別の意味で美しくもある。

フランク王国以前、ライン川をはさんでローマ人とゲルマン人がにらみ合っていた時代。最前線を指揮するローマ側の司令部がモーゼル川上流のトーリアにあった。ローマは兵士たちへの補給物資のうち、ワインだけ現地調達した。液体の運搬は大変だったからだ。モーゼルのワイン製造はこの時代に遡る。司令部のあるトーリアと最前線のラインを結ぶ大動脈こそがモーゼル川だったから、ラインとの合流点は物資運搬の終点として戦略上の要衝となった。そこに「合流」を意味する地名が発生するのは合理的だと思う。

コブレンツが合流点を表す地名である証拠がスイスにもある。バーゼルから東にライン川をさかのぼって行く。やがて南側からアーレ川が合流する。アーレ川とライン川が形成する角状の土地一帯が「Koblenz」という地名になっている。合流の概念でピタリだ。

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