見本市
決まった曜日に市が開かれることはよくある。その日が地名に反映することも多い。四日市、八日市場、廿日市、十日市など日本でも頻繁に見られる。ドイツでは「Markt」だ。普通は1日だけの開催だが、中には2週間から3週間にも及ぶ時がある。「Jahremarkt」と綴られ「歳市」と訳される。
歳市の主催者は、出来るだけ多くの人が集まる日に開催したいと考える。昔人が集まるといえば教会だ。毎日曜日には教会に出向くものだ。キリスト教の重要な祝祭日ともなればとりわけ多くの人が集まる。だからそうした祝祭日のミサの後に歳市をオープンすれば、客を呼びやすい。ミサのついでに市にも寄れるとあって客にとっても好都合だ。
だから「Jahremarkt」はいつしか「Messe」つまり「ミサ」と呼ばれるようになった。独和辞典で「Messe」を引くと「ミサ」と並んで「見本市」の訳語が挙げられている。「歳市」が「見本市」に変化していったのだ。
そういえば千葉県にある大きな国際展示場は「幕張メッセ」と呼ばれている。
スペシャルコンサートまであと30日。
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