街道を行く
ドイツの道路地図を眺めていると「~strasse」という標記が目に付く。都市地図の中では「~通り」という訳でピタリとはまるのだが、広域図上では「~街道」と解さねばなるまい。地図上では道路に沿って水色の点線が付与されることでそれと判る。難儀なことにそれらは、巻末の索引から漏れているから、全貌を摑むのが困難である。
街道といえば、日本では「東海道」「水戸街道」などが思い浮かぶ。「国道1号」とか「国道6号」といわれるよりピッタリ来る。どうも愛用の道路地図上の「strasse」は、そうした意味での「街道」と少し違う。無理矢理訳せば「観光街道」ということだ。観光立国ドイツが客の利便のために、あるいは集客のツールとして近年になって定めているケースも多い。もちろん古来の街道がそのまま「観光街道」になっている場合も多い。「ロマンティック街道」が代表格だ。
地図上に溢れている「strasse」だが、さすがにこれを地名語尾に認定するのは踏みとどまっているのだが、興味深いので言及する次第である。
スペシャルコンサートまであと22日。
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