Via Claudia Augsta
「全ての道はローマに通ず」という言葉が物語るように、ローマの道路整備は特筆に値するものだった。広大な領土の統治には道路網の整備が不可欠という鉄の意志があったとも感じる。兵員や補給物資の輸送がまず優先されるのだろうが、交易への貢献もあるに決まっている。
こうした道はイタリア内にとどまらず、属州にも及んだ。本日話題の「ヴィア・クラウディア・アウグスタ」は、ローマの街道の中で唯一のアルプス越えルートだ。チロルからフェルン峠を越えてドイツ・フュッセンに入る。ノイシュヴァンシュタイン城は指呼の間だ。さらにレヒ川沿いにランズベルク、アウグスブルクを経てドナウヴォルスでドナウ川に至る。
何と言うことはない。ドイツに入ってからドナウ川に至るまでは名高い「ロマンティック街道」と一致する。ドイツ観光の超目玉「ロマンティック街道」は、ドナウ川以南においてローマ時代の街道を本当にトレースしているということだ。
スペシャルコンサートまであと23日。
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