Wasserstrassenkreuz
ドイツ語特有の切れ目の無い単語。「Wasser」(水)、「Strassen」(街道)、「Kreuz」(十字路)と分解して考えるといい。「水路の十字路」とでも解せばいい。マクデブルク北郊にこういう記載を発見した。現実には「水路の交点」どころではなく、「水路のインターチェンジ」だった。
ドイツ低地を東西に貫く総延長330kmのミッテルラント運河は、エムス-ドルトムント運河とエルベ、ヴェーザーの両大河とを結ぶドイツ内陸水運の大動脈。首都ベルリンとルール工業地帯を結んでいると申せば重要性は理解いただけるだろう。
同運河とエルベ川の交点に「Wasserstrassenkreuz」と書いてある。そこではエルベ川をミッテルラント運河が跨ぐ、立体交差になっている。おそらくこれは地名ではない。ランドマークを示す言葉だと考える。なぜなら、同運河とヴェーザー川の交点にも同じ表示が置かれているからだ。こちらでもヴェーザー川を同運河が跨いでいる。
残念ながら、同運河の完成は20世紀を待たねばならず、ブラームスは間に合っていない。
スペシャルコンサートまであと17日。
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