これが飲まずに
会場とのお約束もあって、次女たちはスペシャルコンサート終了後、長くホールにとどまることができない。いつまでも余韻に浸りたいところなのだが、そうも行かない事情がある。山ほどもらったプレゼントを手にホール横の広場に一旦集まる。その場でお互いの健闘を称えあう。仲間同士はもちろん、親もOGも自然とそこに集まってくる。
晴天の空の下、あちこちに輪ができる。別れ難いのだ。誰もが人と触れ合っていたい気持ちになった。演奏の主役36代、37代はもちろん、裏方に回った1年生38代、OG、後援会などなどそれぞれの立場で集った。やがて生徒たちだけの輪が出来た。先生方、生徒3役、後援会長が挨拶でお開きにはなるのだが、やはりまだまだ話は続く。
長く苦楽をともにした生徒たちはともかく、それを見守り続けてきた親たちの間にも一体感が芽生えていることは既に何度も申し上げてきた。スペシャルコンサートはそうした各人の思いの交差点でもあった。
健闘を称えあう娘たちを見守りに集まった親たち同士が、打ち上げに流れ込むのはとても自然だ。子どもと水入らずの時を過ごしたい人、演奏会に呼んだ知人との食事に流れる者、田舎から招待した祖父祖母と時間を過ごす者などさまざまだが、やはり私はたった今の演奏を肴に一献傾けたいほうだ。
同士は簡単に募れる。総勢11人で、近くの居酒屋に流れる。後から顧問・指揮者も合流してたった今終えたばかりのコンサートを肴に語らった。
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