ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« ゼロメートル地帯 | トップページ | ウィルヘルムスヘーエ »

2013年5月24日 (金)

低い山

愛用のドイツ道路地図では「▲」は「山頂」の印。日本と同じである。ドイツ最高峰のツークシュピッツェには「▲2962」と添えられていて、同峰が標高2962mであることを明示している。ドイツ国内の山でこの値を超えるケースはない。

ということは、つまりドイツ国内の山でこの値が最も小さくなる山が「ドイツで最も低い山」ということになる。愛用のドイツ道路地図には相当な数の「▲」が記載されているが、これを全部調べればよい。何もドイツ全土を隈なく見る必要は無い。低地が広がっている北部、とりわけ海岸部付近を当たればよかろうと探索を始めた。

下記の一覧表をご覧いただきたい。

  1. Kleiseer koog
  2. Grossbrensburg ペルヴォルム島
  3. Osterschutting ノルトストラ島
  4. Elizabeth-Sophien-Koog
  5. Ockholm

これら全て「▲」の傍らに「0」と書かれている。つまり「標高0mの頂き」だ。最初に一つ見つけたときは誤植かと思ったが、次々と5つ見つかるに及んで誤植では済まされなくなった。「▲」を打つ以上それは、周囲から少しは盛り上がった高まりである必要がある。その癖そのてっぺんが標高0mとなると、条件は限られてくる。つまり周囲の平地が海面下で、そこに確かに存在する頂きに違いない。これらこそがドイツ最低の山。

おバカな探索だが、興味深い事実も浮上した。上記5箇所はユトランド半島の付け根西側の海浜部に集中している。この一帯には地図で見ただけでも顕著な特徴がある。川と言う川がみな目一杯蛇行し、それらが運河やクリークで網の目のように結ばれている。加えて湿地を示す「青い横線」が薄皮のようにまつわりつく。それらを縫うようにして小道が伸び、そこにへばりつくように家々が散在する。「koog」「moor」「deich」「pain」など低湿地特有の地名がびっしりと並ぶ一方、耕作適地を示す「dorf」は稀にしか現れない。

現地に行かず地図だけでどれだけ妄想が広がるのだろう。

  • « ゼロメートル地帯 | トップページ | ウィルヘルムスヘーエ »

    コメント

    コメントを書く

    (ウェブ上には掲載しません)

    トラックバック


    この記事へのトラックバック一覧です: 低い山:

    « ゼロメートル地帯 | トップページ | ウィルヘルムスヘーエ »

    フォト

    ブラームスの辞書写真集

    • Img_0012
      はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
    2025年3月
                1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31          
    無料ブログはココログ