ホームアンドアウェイ
試合会場地元のチームが有利というのは、サッカーに限らず球技の世界ではもはや常識だ。選手のコンディションはもちろん、聴衆の後押しをなめてはいけない。聴衆の大声援が、審判のジャッジに与える影響も軽視できない。中立地で試合をしてそれらを是正する手はあるのだが、どうも主流ではない。「ホーム有利」を受け入れた上で、お互いに同じ試合数をホームで行うことで、公平性を担保している。
この仕組みを「ホームアンドアウェイ方式」という。英語「Home and Away」だ。この場合の「Home」をドイツ語では「Heim」と言う。単に「家」という意味のほかに「故郷」という意味がある。「Haus」や地名語尾「hausen」との違いは、日本人には厄介だが、「ホームアンドアウェイ」の「ホーム」に相当すると知ることで少しは理解の助けになった。
昨日に続きサッカーの話題なのだが、そこは、まんまと地名に結びつける。ドイツには本日の話題「heim」を語尾に従える地名が頻出する。愛用の道路地図の索引12697個の地名のうち、「heim」を語尾に従えるケースが547件ある。率にして4.3%で地名語尾ランキングの第3位。「インゲルハイム」「ヒルデスハイム」「マンハイム」などがその代表例だ。「hausen」との棲み分けは大変興味深い課題だから、いつもヒントを探しているのだが、本日の話題はちょっとした手掛かり。
「Heim」が英語「Home」に相当することが判ったのはいいけれど、英語圏の地名で「home」を語尾に据えるケースを見かけないのが気にかかる。謎が謎を呼ぶ。
欧州のクラブチームチャンピオンを決めるUEFAチャンピオンズリーグは、準決勝まではホームアンドアウェイだが、決勝戦だけは予め決められた会場で一発勝負だ。今年はロンドンのウェンブリーである。
スペシャルコンサートまであと8日。
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