ドルフ違い
地名語尾「dorf」は、カタカナに転写されると「ドルフ」になるのが一般的だ。しかしドイツ語圏の地名で「~ドルフ」とあれば必ず「~dorf」とは限らないという実例があった。
ヨハン・セバスチャン・バッハの伝記に登場する地名だ。両親を相次いでなくした10歳のバッハは、長兄ヨハン・クリストフに引き取られた。ヨハン・クリストフが住んでいたのは、「オールドルフ」という街。ほぼ100%「オールドルフ」と書かれているが、スペルを調べると「Ohrdruf」になっている。
街を流れている川が「Ohra川」だから、語頭の「Ohr」はそれで説明がつく一方語尾の「druf」は難解だ。愛用のドイツ道路地図の索引12000項目でも、地名語尾「druf」はここだけである。
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