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2013年6月23日 (日)

シューベルト岩

2010年10月15日の記事「ヨハニスベルガー」でブラームスのファーストネーム・ヨハネスに近くて惜しいと書いた。ブラームスそのものズバリの銘柄がありはせぬか調べたが見つけることが出来なかった。代わりにキュートな外道がヒットした。

「Schubertslay」という銘柄だ。ドイツのワイン大産地モーゼルの中でもとりわけ有名なピースポート産だ。銘柄ネイミングのルール通りなら「Schubertlay」というブドウ園があって、そこから採れたブドウだけを使って作ったワインが「Mosel Piesporter Schubertslay」などと書かれたラベルとともに売られているハズだ。「lay」は地名語尾で「岩」だから、「シューベルトの岩」とでも解されよう。

作曲家の名前を取り入れた銘柄は意外と少なくて他にはラインガウに「Hendelberg」が見られるくらいである。だからこそ飲んでみたい指数は嫌でも高まる。万が一「Brahmsseufzer」(ブラームスのため息)などという銘柄でも発見したら、買出しに行ってしまいそうだなどと浮かれている場合ではなかった。

意外なところからその由来を発見した。ライン沿岸に進駐してきたナポレオンがシュロス・ヨハニスベルクに駐屯したことは既に述べた。このとき修道士たちを追放したのだが、彼らが所有していたブドウ園や醸造所は競売にかけられた。運よく一流の畑を落札した一族は、その後ひと財産築いた者も多い。

このときモーゼルでよい畑を落札した一家の一つが、シューベルト家だった。私が心躍らせたワイン「シューベルト岩」(Scuhbertlay)は、この一家の名前に因んだネーミングという可能性が高い。

少々がっかり。

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