短調の泉
ライン川の支流にナーエ川がある。南西から流れてきてBingen付近でライン川に合流する。この流域もワインの産地になっている。その合流点ビンゲンの南約10kmの地点にハルゲスハイムという街がある。ワインの銘柄について調べているうちにお宝情報にめぐり合った。
ハルゲスハイム産のワインに「Mollenbrunnen」という銘柄があった。ワインのラベルには「Nahe Hargesheimer Mollenbrunnen」と書かれているハズだ。意味は「短調の泉」か。ドイツでは一定品質以上のワインは単一の畑からのブドウだけで作られ、その地区名畑名がそのまま銘柄になる。ハルゲスハイム町内に「Mollenbrunnen」というブドウ畑があって、そこから採れたブドウで作ったワインということになる。「Mollen」には「楕円の桶」という意味もあるにはあるのだが、「短調の泉」の方がいい。
純粋にその畑の地名であることもあるが、銘柄としてのネーミングが勝っている場合もある。それにしても気の利いたネーミングだ。現に私が既にそのワインを飲みたいと感じている。
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