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2013年6月19日 (水)

分農場

ブドウ園系の地名語尾ランキングで大きく順位を上げた地名語尾に「weiler」がある。2.5倍に濃縮された。「heim」に次ぐ大躍進である。独和辞典を引くと「分農場」と書かれているが、さすがにこれには史的説明が必要だ。

土地の相続制度に関する用語だ。フランク人の伝統は均分相続だ。男の子全員に等しく土地が相続される。3兄弟なら親の土地がおよそ3等分されるということだ。相続が起きる度に土地が分筆されてゆくから、1戸あたりの栽培面積が小さくなってしまうばかりか、所有関係が複雑に入り組んでしまうこととなる。19世紀当時のブドウ栽培の大問題だった。そうして分筆されてゆく土地こそが「weiler」と呼ばれたと感じている。

一方ザクセンやバイエルンでは、長男だけに相続される。土地の細分化が避けられる代わりに次男坊以下は別途独自の道を歩まねばならない。他家に養子に出る他、修道院や傭兵に志願するというのも受け皿になったと思われる。おそらくこうして相続される土地こそが地名語尾「leben」に反映しているとにらんでいる。

地名語尾「weiler」はライン川以西にのみ分布し、ザンクトガレンの西南25km「Wattwil」という街がある。周囲は地名語尾「wil」の宝庫であるようにスイスでは「wil」に転訛する。つまりローマの影響を受けた地域に特有の地名語尾だ。ローマあるいはフランスの法制を背負った地名語尾と解しても矛盾は無い。必ずしもブドウだけが栽培されていたとは限らぬが、相続の対象とされる以上耕作適地であったと考えられる上に、ワインの特産地でもあることから、ブドウ園の地名として高濃度を示しても不思議はない。

希望の街「Wattwil」

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