ビールの牙城
ブラームスの伝記に登場する嗜好飲料は3つある。ビール、シャンパンを含むワインそれからコーヒーだ。
これら嗜好飲料のドイツにおける位置付けについて調べた。現代1998年の一日一人当たりの男女別消費量だ。16歳から64歳を対象とした調査である。男性のランキングを示し、女性の消費量を添えた。
- ビール 399.4g 女性86.9g
- コーヒー 356.0g 女性360.5g
- ミネラルウォーター 245.2g 女性360.5g
- ジュース(炭酸飲料含む) 194.3g 女性160.1g
- 茶 74.7g 女性76.5g
- ワイン 44.1g 女性40.3g
- ゼクト 5.5g 女性9.4g
- 蒸留酒 5.2g 女性4.4g
- 果実酒(ワイン以外) 4.6g 女性4.4g
やはりドイツはビールだと再認識した。400gとは缶ビール1本と少々。どう見ても男の飲み物だ。男女間でこれほど差が大きい飲料は他にない。
無論この値がブラームスの生きた19世紀にただちにあてはまるとは思えない。ミネラルウォーターや炭酸飲料の台頭は20世紀の出来事だ。ワインの相対的地位はもっと高かったと思われる。
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