無理やりビアライゼ
「Bierreise」はドイツ語の辞書にも載っている。本来「ビールのはしご飲み」つまり「場所を変えてビールを飲むこと」だ。転じて「ビール飲み紀行」の意味としても用いられる。各地に特色あるビールが点在するドイツならではの概念。
先のドイツ旅行では某代理店の精緻なセッティングで、ストレス無く3度の食事にありつけた。ヴァイキングの朝食は別として昼食と夕食が6回ずつ。それら全てで希望者にはビールが提供される。そのほか往復の機内でもビールを飲んだし、アウトバーンのトイレ休憩の合間に2度ビールを飲んだから合計16度の機会に恵まれた。さらに昼食や夕食ではビールに複数の選択肢があった。容量の違いではなくて「ピルス」と「ヴァイツェン」を選べる感じ。ドリンクではワインも選べるのだが、今回の旅行に関してはあえてワインを封印してビールに専念した。
行く先々で出来るだけたくさんの種類のビールを注文しそれらを写真に撮る。無理やりビアライゼを仕立てたというわけだ。デュッセルドルフのアルトビアと、バンベルクのラオホビアがとりわけ印象的だった。ヴァイツェンはどこで飲んでも大抵あたりだった。日本で飲みなれたピルゼン系はややライトな印象になった。
- Warsteiner ルフトハンザの機内で缶入りが出た。
- Paulaner 初日の夜。ヘトヘトになって駆け込んだレヴァークーゼンのホテルで、ミュンヘンの大ブルワリーのヴァイツェン。
- Uerige 3月29日デュッセルドルフの昼食で飲んだアルト。
- Konig pilsner 3月29日デュッセルドルフの夕食で。1858年創業のデュイスブルクの醸造所。
- Schofferhofer 3月30日ローテンブルクのホテルの夕食で。1978年フランクフルトで始まった新しいヴァイツェンのブランド。
- Lederer 3月31日昼食ローテンブルクの中華料理店で賞味。1463年創業のニュルンベルクの老舗。
- Fassla 4月1日昼食バンベルクのラオホ。MVBだな。
- Tucher ニュルンベルクの4月2日の昼食。
- Bitburger ニュルンベルク4月2日最後の夕食で賞味。
- Lohrer 4月3日高速道路のサービスエリアで。ヴュルツブルク1878年創業。ラベルのブタがかわいい。
- Henninger 4月3日最終日去りがたいフランクフルト空港にて賞味。
心残りが4つ。デュッセルドルフのアルトビアの写真撮影を忘れたことと、ケルシュを飲み損ねたこと、ボンの昼食時の銘柄が不明なこと、ICE車内で飲んだビールの種類が判らないことくらいか。8日で合計15種類を飲み比べたことになる。
5番のSchofferhoferだけがブラームス没後に生まれた銘柄だ。
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