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2013年9月19日 (木)

ビアリーガ効果

ドイツにはおよそ千数百の醸造所があり。そのうち700がバイエルン州に集中すると、物の本には書いてある。20年前はその倍だったが昨今吸収合併や廃業もあったと聞く。日本に比べればたいした数なのだが、なかなか実感を伴いにくかった。具体的な銘柄に言及しないブラームスの伝記だからといって、ドイツの醸造所を片っ端から取り上げるのは無理だ。いくつかを取り上げるためにフィルターをかけるに越したことはないのだが、そのフィルターの選択が難儀だった。

一計を案じてサッカーを切り口にしてみた。効果は劇的で、数あるドイツの醸造所が生き生きと頭に入るようになった。サッカークラブへのサポートという具体的アクションがあることで、ぐっと身近になった。

ビアリーガ特集を進めてみて気づいたことと感想を述べる。

  1. 37社のうちブラームス没後の創業は、2社ハンブルクのアストラ社とベルリンのベルリナー社だけだった。他の35社はブラームスが賞味した可能性が残る。
  2. ブラームスの賞味どころか、バッハが飲んだ可能性さえある会社もあった。
  3. ビットブルガーやクロムバッヒャーなどの大ブルワリーのほか、個人経営のブルワリーもサッカーに関与していた。
  4. みんなサッカーも好きだが、ビールも好きなのだと実感できた。
  5. 修道院系のビールはサッカークラブへのサポートに関する限り積極的ではない。フランツィスカーナー、アンデクス、ヴァイヘンシュテファン、ヴェルテンブルガー、アウクスティーナーなど高い知名度があるのだが、広告をしていないからクラブのサポートはしにくいということだ。バイエルンをサポートするパウラナーは例外。
  6. 地元の中小ブルワリーがアマチュアのクラブを粛々とサポートしているのはほほえましくも美しい。
  7. アマチュアの9部にサポートしている会社も多々あった。
  8. 所在地を調べると驚く。愛用の道路地図の索引にも載っていないような小さな街だったりする。
  9. 住所を見ると「Braustrasse」のように醸造所の所在を前提にした地名にめぐり合う。
  10. ドイツサッカークラブとそのスポンサーたるビールメーカーについてのまとまった記事はなかなか珍しい。

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