カフェミネルヴァ
森鴎外の「うたかたの記」は、バイエルン王ルートヴィヒの謎の死がモチーフになっている。冒頭に出現するのが「カフェ・ミネルヴァ」だ。ミュンヘンの画学生の溜まり場という設定である。
はっきりと「カフェ」とされてはいるのだが、そこはミュンヘンだ。女給仕の立ち居振る舞いの描写から思うに、どうもビヤホールのような雰囲気である。両手それぞれに4、5個のジョッキを器用に持っている様子が描かれる。このジョッキは1リットルだから、これを計10個なら大した重さだろう。
「揺り越すばかりの泡」とは見事な表現である。
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