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2013年10月14日 (月)

ドッペルボック

森鴎外の「独逸日記」が明確にビールの銘柄に言及するケースは少ない。本日はその例外を紹介する。1887年3月11日ミュンヘン在住中の鴎外は、友人と連れだって郊外のツァッツヘルケラーを訪問した。そこで「Salvatorbier」を飲んだとはっきり書いてある。

サルバトールというのは現在ではミュンヘンのパウラナー社が発売する銘柄で、その起原は17世紀の修道院ビールに遡る。事実上世界初のドッペルボックだ。褐色でアルコール度数高めのこのビールはドイツ中で売れたために、たちまちライヴァルが類似品を出す。「サルヴァトール」に習って商品名の末尾に「トールtor」をつけることが習慣になった。だから鴎外は日記の中で「サルヴァトール」を指して「特種なビール」と呼んでいる。

1853年当時サルヴァトールのアルコール度数は5.8%だったが、1878年には6%にエスカレートし、現在のドイツの法律では7%が義務付けられている。

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