ブナの木片
バドワイザーを生産するのは「Anheuser-Busch」という会社だ。スペリングから見て、何やらドイツっぽい雰囲気が漂っている。1850年の創設だ。本社はミズーリ州セントルイス。元々ドイツ移民の子孫が多く居住する地域だが、同社の醸造部門のスタッフにはドイツ訛りの英語を話す人が多いといわれている。
一部の品種では発酵タンクの中にブナの木片を入れるらしい。これがバイエルンやピルゼンにも伝わる伝統的な手法だ。「ブナ」というのがすこぶるドイツ的だ。ドイツ語でブナは「Buche」という。ドイツの森林は本来ブナが優勢な広葉樹が中心だ。ボヘミヤやバイエルンの森では今でもブナが普通に見られる。
これを北米でのビール生産においても踏襲しているというのが興味深い。
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