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2013年10月 5日 (土)

アインベック

「Einbeck」と綴られるニーダーザクセン州の都市。ハノーファーの南50kmという位置は微妙だ。ベンラート線よりギリギリで北にある。もし南にあったら「Einbach」となっていた可能性が高い。

既に14世紀から上面発酵でビール醸造が始まっていたとされており、ハンザ同盟の諸都市では評判の高いビールだった。当時まだ単なる田舎ビールの産地だったバイエルンにおいてもすこぶる評判がよく、飛ぶように売れた。バイエルン宮廷でも膨大な量が消費された。当地のバイエルン公国はビール代の支払いに悲鳴を上げるありさまだった。対外債務である。

1589年バイエルン公国のウィルヘルム5世は一計を案じ、アインベックから職人を招いて同ビールを領内で醸造することにした。バイエルン領内では下面醸造に転換されて完成したのが、「Bock」と呼ばれる独特のビールで、これがやがて本家アインベックを凌ぐ人気を獲得する。ブラームスの時代はボックといえばバイエルンという世間の認識になっていたハズだ。

「Einbeck」の語頭「Ein」が冠詞とみなされた結果、語幹の「Beck」が独立し、バイエルン風に訛って「Bock」になったという。「Bock」は「雄羊」だから、ラベルに雄羊がデザインされていることが多いという。

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