利尿作用
ビールを飲むとトイレに立つ頻度が多くなることはみなわかっている。それを学問めかしていうとこうなる。
森鴎外は、ミュンヘンでペッテンコーファー教授の指導を得ながら「Uber die diuretische Wirkung des Biers」という論文を書き上げた。日本語で「ビールの利尿作用に関する研究」という。5人の被験者空腹時にビール、アルコール水、ホップ液、水を飲ませて尿の量を比較したものだ。鴎外は「利尿作用」は「ビール特有」ではなくて、アルコールの作用だと結論つけている。指導講師レーマンが学会でこれを発表し喝采を得たと明治19年11月29日の「独逸日記」で自慢している。
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