さあ湖を渡ろう
ドイツ語で「Jetzt fahrn wir uber'n See」と歌いだされる北ボヘミア地方の民謡。丸木舟で湖を渡ろうというお誘いの歌詞だが、意味は良く通じない。語呂とノリが命なのだと思う。楽節の途中でナタでばっさり打ち切るようなゲネラウパウゼがある。大勢で歌っていてこの場所を飛び出した奴にペナルティを課すお遊び歌だとされている。
よくよく調べるとホップ収穫の労働歌だという。声を合わせてリズミカルに歌いながら作業することで能率が上がったり、つらい作業の気休めになるらしく、古来働きながら歌うというコンセプトの歌が広く伝えらてきた。
19世紀を席巻したピルゼンを持ち出すまでも無くボヘミアはビールの大産地。ホップについても当地特産があったのだ。ワイン用のブドウ収穫の作業と並んで過酷な作業であったと伝えられている。
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