ドイツビールの起源
詳しくは不明というのが良心的だ。はっきりとローマ人の関与が認められるワインと対照的に、どうもローマ人との接触以前から、ドイツではビールが愛好されていた節がある。クルムバッハで発見されたジョッキは、おそらくビールを注いだものと想像され、紀元前800年と推定されている。
ゲルマン民族に対するローマの歴史家の記述にも「穀粒を水に浸して作る酒」と表現され、博物学者プリニウスはこれを「Cervisia」と呼んだ。これが「ビール」に相当するラテン語で上面発酵酵母の学名「Sacharomyces cervisiae」の中に反映している。
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