ブラックベルベット
カクテルの名前だ。詳しいレシピは判らぬが、シャンパンとギネススタウトで作るらしい。ドイツ帝国宰相ビスマルクのお気に入りだったと聞く。1861年にアルバート公の死を悼んで考案されたという。
ギネス社は1759年にアイルランドのアーサー・ギネスがダブリンで起こした会社だ。スタウトと呼ばれるエール・上面発酵ビールだけを作って1886年の時点で世界最大のビール会社になった。世界記録を集めた「ギネスブック」の主催者でもある。
19世紀初頭に同社が発売したスタウトは黒ビールの代表格。白い泡とのコントラストが高貴な感じである。生涯アイルランドはおろか英国にわたることさえ拒んだブラームスだが、1886年時点での世界最大のメーカーだったギネスのフラッグシッププロダクトを賞味していた可能性は低くない。
ビスマルク愛飲のカクテルだって飲んでいたかもしれない。
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