バンベルク
「Bamberg」と綴られる。ニュルンベルクの北100km、北フランケンの由緒ある街。当地で作られる非常に特徴あるビールで名高い。「Rauchbier」という。低温発酵・低温貯蔵というところまではバイエルンの下面発酵ビールと同じ設定だが、麦芽を焙燥するところに決定的な差がある。
適度に湿らせたブナの木の丸太を燃やして燻煙にさらしたものだ。数箇所の醸造所で作られているらしいが、独特の癖がある。先のドイツ旅行でバンベルクを訪れた際、昼食の席でラオホビールを飲んだ。「癖があるから」というガイドの割には、すんなりと喉を通ったどころかおいしさという点では最高だった。
ブラームスの伝記を調べてもバンベルクへの訪問や滞在という記事に出会わない。バンベルク以外では滅多に賞味できないビールだから、もしかするとブラームスは飲んでいないかもしれない。
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