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2013年11月10日 (日)

商人の名前

西暦248年のことだ。現ドイツ領ルクセンブルク国境に近いトーリアでローマの商人が、ゲルマンの女性醸造家からビールを買ったという記録が残っている。ローマ側にビールの需要があった証拠である他、古代のビール製造は女性にゆだねられていた事実とも一致する。取引の場所トーリアは当時ローマのガリア支配の中心地だったことも説得力を補強する材料だ。中国人と並んでローマ人は記録魔だ。本当に細かなことがわかって興味深い。

このときゲルマンの女性からビールを買ったローマ商人の名前も記録されている。「Cervesarius」という。おそらく男性だと思われるが、ビールを意味するラテン語「Cervisia」との近似が気になる。「花屋の花子」みたいな感じだ。「Cervesarius」はいわば「ビール屋」に相当する普通名詞だった可能性を考えたい。

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