ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 晩酌の中身 | トップページ | ヴィクトリアプルゼニ »

2013年11月28日 (木)

ウィーンのピルスナー

ブラームスの日常の証言者が、ブラームス愛飲のビールの銘柄には言及しないと嘆いたが、唯一の作曲の弟子イエンナーが貴重な証言を残してくれている。

ブラームスに弟子入り後の日常を記した中に、ウィーン滞在中は12時半になると連れ立って「赤いハリネズミ」に昼食に出かけたと証言する。そこでは決まってグラス1杯の「ピルスナービール」または2~3杯の赤ワインを注文したと添えられている。

おぉおってなもんだ。

ウイーン、ミュンヘン、ピルゼンが下面発酵酵母によるビールつまりラガーの三大生産地であることは既に何度も述べてきた。このうちチェコのピルゼンが、同地の水に由来する淡色ビールを発売して、瞬く間に欧州を席捲した結果、ウィーンとミュンヘンがピルゼンに圧倒されたしまうというのが19世紀後半の流れだった。ピルスナーというのはピルゼンのことであるから、ウィーン在住が長いブラームスでさえ、ウィーナーを飲まずにピルスナーを飲むことが日常化していたというこの証言は、つくづく貴重である。1888年2月の時点で既にウィーンにもピルスナーが浸透していた証拠になる。

« 晩酌の中身 | トップページ | ヴィクトリアプルゼニ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ウィーンのピルスナー:

« 晩酌の中身 | トップページ | ヴィクトリアプルゼニ »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ