最初の積荷
1835年12月7日。ドイツ最初の鉄道がニュルンベルク-フュルト間に開通した。式典では国王をはじめとする華麗なメンバーが最初の乗客になった。一方で貨物も積まれた。ドイツ鉄道史上最初の積荷だ。
その積荷とは、ビール樽2個だった。ビールと鉄道の濃い関係を思うとき一際感慨深い。ラガーの台頭により、ドイツビールの優位が確立し始めた時期。ピルゼンの発明は1842年だった。ドイツ鉄道の勃興とビールの振興は同時並行に進んだということだ。そして何よりそれはブラームスの生きた時代と完全に重なっている。
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