国産機関車
ドイツ初の鉄道が1835年12月に開通した時、使用された機関車は英国のスチーブンソン社製だった。1825年に世界初の鉄道が開通した時に機関車を供給した会社だ。スチーブンソンは元々鉱山技師だ。英国の炭鉱では鉱山に付き物の湧水の排出に蒸気機関を使うことで産業革命が進んだから、蒸気機関のノウハウは鉱山技師が持っていたのだ。
機関車ばかりではなく、レールも英国に依存していたという。さらには枕木やバラストまでも輸入したという笑えぬ話も一部では伝えられている。鉄道をインフラ整備の根幹として位置付けようとするとき、とりわけ機関車とレールを国外に依存するのはリスクが大きい。それらが国産化されてこそ、国内産業が発展するのだ。
早くも1839年には機関車の国産化に成功する。ドレスデンで作られた「サクソニア号」だ。1840年代には機関車の製造メーカーが10社以上あったとも言われている。
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