ハノーファーの位置
ロベルト・シューマンがライン川に身を投じたという知らせを、ブラームスはハノーファーで聞いた。そのハノーファーと主要都市との距離を以下に掲げる。
- ベルリン 263km 2時間
- ハンブルク 185km 1時間10分 少し訳あり。
- デュッセルドルフ 295km 2時間30分
- ライプチヒ 269km 3時間10分
- ウィーン 937km 8時間 当時はまだ鉄道で直結されていない。
5番目のウィーンは参考のため載せておいた。所要時間は現代のICE利用による。
つまりハノーファーは便利な場所だということ。シューマンに認められて、楽壇に紹介され、作品の出版話もトントン拍子に進む中、一旦デュッセルドルフのシューマン邸を辞したブラームスの落ち着き場所がハノーファーだった。ここにはヨアヒムがいた。何せ当地の宮廷楽団のコンサートマスターだった。
ふるさとのハンブルク、シューマンがいるデュッセルドルフ、出版社があるライプチヒこれら諸都市に行くにも便利だ。当時はまだウィーンに進出を決める前だから、ウィーンとの距離は問題にならない。ウィーンを参考と言ったのはそのためだ。急を聞いてシューマン家に馳せ参ずるとき、当時としても半日あれば十分なところにいたということだ。
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