汽機街車
1886年3月8日森鴎外はミュンヘンに遷居する。およそ1ヶ月を経た4月3日友人を誘ってニヌフェンブルク城に遊びに行く。そのときに「汽機街車」に乗ったと書かれている。元のスペルが「Dampfertrambahn」となっている。「汽」の文字も正確には中に「米」が入る。
市電が蒸気で動いていると思っていい。鴎外は作りは馬車に似ているが、スピードが出ないと感想を述べている。まだ鉄道馬車が主力の時代に、珍しいものを観たというニュアンスだ。
案の定、鈍重なことが嫌われて路面電車における蒸気は淘汰されることになる。
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