卒業の春
昨日次女が高校を卒業した。体育館の耐震補強工事のため県文化会館で卒業式が挙行された。仕事の都合がつかず、祖母が一人で参列した。そこは次女たちオケのホームアリーナと言える思い出の場所。定期演奏会の会場でもあるし、コンクールの舞台でもある。いつもはそのステージで演奏を披露するオケは、あくまでも裏方で、昨日はオーケストラピットに収まった。祖母は女性校長の挨拶がパーフェクトだったと別の切り口で感心していた。
親としては昨年6月の引退公演以降、部活から離れても、在校生であることが心の支えだったがそれも昨日で一区切りだ。4月から大学生。持ち前の勝負強さを発揮して第一志望の大学に進むことが出来た。
試験が終わった次の土曜日のことだ。娘の部屋からヴァイオリンの音が流れてきた。パソコンを打つ手をとめて思わず聞き入った。昨年6月1日を最後にピッタリとヴァイオリンを封印してきたのだが、およそ8ヶ月振りに弾いている。お姉ちゃんの話では、試験の翌日からずっとだよとのこと。
聞いていて切なくなった。本当に飽きもせず2時間3時間黙々と引き続ける。それも現役時代にさんざん弾いてきた教則本。そりゃあ半年以上のブランクだから、たどたどしくなっているのだが、キビキビとした希望の音がする。「ああ、ヴァイオリンが好きだったんだな」「これを全部受験のために封印していたのか」とため息が出る。練習の再開とともに、日に日に音に艶が戻ってくるのがわかる。
本日のこの記事、ブログ開設から3252本目に相当する。ブラームス生誕200年の2033年5月7日のゴールまでに必要な記事が10252本だから、あとちょうど7000本ということになる。まだまだ長い道のり。記事の備蓄が1340本少々あるのが救いだ。
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