宇佐のクラウス
大分県の宇佐神宮は、霊験あらたかな大社。駐車場から本殿まで長く歩くことになるが、それがまたありがたみを深めてくれる。歴史好きにはたまらない聖地である。
ところが、駐車場から参道へと歩き始めると小さな蒸気機関車が展示されている。かつて豊後高田駅から参拝客を運ぶ鉄道で働いていたという。説明を聞いて驚いた。ドイツクラウス社製造だった。クラウス社と言えばバイエルンを代表するメーカーだ。しかも製造されたのが1891年と言えばブラームスは存命中だ。1894年に輸入されて九州鉄道で稼動していたが、1948年から宇佐参宮線に転属となり、1965年まで現役だったらしい。今や日本に数台だけという貴重さだ。軌道幅は1067mmだからクラウス社にとっては輸出用だったはず。
こちらにお賽銭をあげたい気分になった。
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