マイニンゲン蒸気機関車工場
ドイツ語で「Dampflokwerke Meiningen」と綴る。「蒸気機関車工場」などというと蒸気機関車がせっせと生産されているかの印象だが、現在ではもっぱら保守に徹している。ドイツでは蒸気機関車が営業運転に投じられることはなくなったが、観光運転においては日本とは比べ物にならないくらいの数が就航中だ。バカにならない数の蒸気機関車の保守を一手に引き受けている工場だ。その技術水準は今や欧州随一という域にあって、ドイツ国外からも機関車が持ちこまれるという。
マイニンゲンといえば、ブラームス愛好家にはたまらない場所だ。同地の領主マイニンゲン侯の覚えめでたいブラームスもしばしば滞在した。ここの宮廷オケはビューローの薫陶を受けて当時欧州一の水準にあった。第4交響曲の初演を任されたことでも名高い。
本日話題の蒸気機関車工場の創設は1863年に遡る。マイニンゲン駅に隣接して建てられた部品センターがその起源らしい。ブラームスが列車でマイニンゲンにやってくれば嫌でも目に止まったと思われる。
37代引退公演・第21回スペシャルコンサートまであと22日。→こちら
« 推定シェア | トップページ | もう一人のワーグナー »
コメント