機関車ヨハネス
ドイツ初の鉄道、ルートヴィヒ鉄道の開業時に投入されたのがアドラー号だった。あまりに有名であちこちで言及される。やはり一番は特別だということだ。2番目以降の機関車たちはなかなか話題にならない。ドイツ版ウィキペディアを引用してそれら機関車を見ておきたい。稼動年とメーカーを付記した。
- Der Adler 1835-1857 スティーブンソン製 「鷲」という意味。
- Der Pfeil 1836-1852 スティーブンソン製 「矢」という意味。
- Nurnberg-Fruth 1852-1889 ヘンシェル製 起点と終点の都市名。
- Phoenix 1853-1889 マッファイ製 「不死鳥」
- AdlerⅡ 1857-1889 マッファイ製 退役した1世の後継なのだが国産になった。
- Johannes Scharrer 1865-1887 ヘンシェル製
- Faust 1872-1881 マッファイ製 ゲーテの代表作から。
- Henlein 1873-1880 マッファイ製 16世紀ニュルンベルクの鍵屋ペーター・ヘンラインのことと思われる。世界初の腕時計の考案者とされている。
- Wallenstein 1875-1885 ケッセラー製 30年戦争の英雄。
- Bavaria 1879-1923 マッファイ製 「バイエルン」のラテン語形。
- Pegnitz 1880-1923 マッファイ製 ニュルンベルクを流れる川の名。
- Franconia 1881-1923 マッファイ製 「フランケン」のラテン語形。
- Daniel Ley 1886-1923 マッファイ製 人名。フュルトの企業家、政治家、ルートヴィヒ鉄道の経営者。
- Johannes ScharrerⅡ 1887-1923 マッファイ製 先代の後継だがメーカー変更。
- Nurnberg-FruthⅡ 1889-1923 マッファイ製 先代の後継だがメーカー変更。
- Germania 1906-1923 マッファイ製 「ドイツ」のラテン語形。
- Ludwig 1906-1923 マッファイ製 ルートヴィヒ鉄道ですから当然。
上記6と14に「ヨハネス」がいる。機関車トーマスの仲間にいそうだ。この人ニュルンベルクの実業家で、ルートヴィヒ鉄道の創設に功績のあった人物だ。
見ての通りドイツ初の蒸気機関車「アドラー号」は1857年に引退しているから、ブラームスはその姿を見ていない。
37代引退公演・第21回スペシャルコンサートまであと18日。→こちら
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