ヘンシェル・ヴェークマン・ツーク
空飛ぶハンブルク人号が、ベルリン-ハンブルク間を結んでいたちょうど同じ頃、ベルリンとドレスデンの間を走っていたのが「ヘンシェル・ヴェークマン・ツーク」だった。機関車がヘンシェル社製で、客車がヴェークマン社製だったことに由来する呼び名だ。
ヘンシェル社製造の機関車は当時流行の流線型だが、売り出し中のデイーゼルではなく、蒸気機関車だった。当時の技術の粋を集めた最先端の流線型蒸気機関車だ。営業開始は1936年。ベルリン-ドレスデン間ノンストップで、所要時間1時間40分。最高速度160kmで「空飛ぶハンブルク人」号に劣っていない。微妙に経路が違う現代のICの所要時間が2時間20分であることを考えると、どれだけ速いか想像できる。
当時のドイツ、鉄道技術では世界最高だった。
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